BayWaveトップ > レポート > ミュージアム > 千葉市美術館企画展「仏像半島―房総の美しき仏たち―」出品仏像の搬出・搬入取材(ミュージアム:山武市)

千葉のレポート

千葉市美術館企画展「仏像半島―房総の美しき仏たち―」出品仏像の搬出・搬入取材

2013-04-10

千葉市美術館企画展「仏像半島―房総の美しき仏たち―」
http://bit.ly/14jtxnL

4月5日(金)に「勝覚寺」(山武市松ヶ谷イ2058-1)様に出品仏像の搬出・搬入取材に行ってまいりました。
四天王像4体と、童子経曼荼羅1幅が千葉市美術館に搬出されました。

四天王像4体は、いずれも像高が2メートルを超える木造の大作です。
・持国天(東方守護)2.13m
・増長天(南方守護)2.03m
・広目天(西方守護)2.07m
・多聞天(北方守護)2.07m
関東地方でも等身大以上の四天王は珍しい作例であり、造形としても、体躯のバランスがよく、造形に破綻のない秀作です。
大仏師・運慶が龍神に捧げるために鎌倉から海に流し、それが房総半島を巡って流れ着いたという伝説が伝わっているそうです。

搬出は、始めに安全祈願が住職により行われ、担当学芸員と仏像修復をされる専門の方のチェックが行われました。運送業者の美術担当の方が事前に仏像を下見され、サイズにあった置き台や箱を手際よく持ち込まれました。

光背や手に持っている持物を丁寧に外し、薄葉紙で作られた梱包材の上に納めました。
次に、薄葉紙を丸めたものをお顔を守るように丁寧にしっかり囲んでいきます。
細かく裂いた薄葉紙を紐にして縛ります。薄葉紙は一方向だけに裂けるように漉かれているので紐としても活用するそうです。このような貴重な文化財の搬出にはこれだけは欠かせないといった感じでさまざまな形にで使われ、みるみるうちにしっかり梱包されました。

邪鬼と外すため、数人がかりで持ち上げられました。ほぞの長さにも驚きましたが、同時にそのほぞで邪鬼に固定され立っていることにも驚きました。
ゆっくり横にし6人がかりで運び、用意してあった置き台に梱包固定します。
そして外に運び出し、運搬用トラックに乗せます。
1日がかりで4体運び出し、千葉市美術館に搬入されました。

小杉秀文住職より、いろいろなお言葉をいただきました。
「昔に比べお寺と距離ができている暮らしになっている。仏像を見てみたい、いろいろな邪鬼が気になる。始まりはどんなきっかけでも、いろいろ知っていただければいい。ただ、展示を鑑賞するのですが、お寺では拝むという気持ちで足を運んでいただけたらいいのです。」

今回のシンポジウム4/27に、「お寺コンテンツ〜寺カルチャーから寺院縁起まで〜」小杉秀文住職がパネリストとして参加されます。ぜひ聴講されてみてはいかがでしょう。

企画・交渉から始まり、そして搬出作業と、こんなに大変な作業と時間をかけて準備されている展示です。
千葉にお住まいの方、千葉にゆかりのある方、仏像に興味のある方、それ以外の方もこの展示は絶対見たほうがいいです。おすすめです。




このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

このレポートの口コミ

口コミを募集してます

コメントを投稿するにはユーザ登録が必要です

レポートの投稿はこちらから