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ベイ子の「千葉シティ 魅力見つけて感じ隊っ!」
「2017年7月」のテーマは?
- ベイ子ちゃん、加曽利貝塚って知ってるよね?
- はい。このシリーズで3年前にイボキサゴの採集体験レポートでおじゃましてますが、私は木更津の海で採っただけで終わってしまって。その後の加曽利貝塚の試食会に行ったのは ケン隊員で・・・(あの時は大変だったなぁ(笑))
- ははは。そうだったね。その加曽利貝塚が6月16日に国の特別史跡に指定されることが決定したんだよ。
- へぇ〜。なんだかすごいですね。
- うん。貝塚としての特別史跡指定は日本初なんだ。
その「加曽利貝塚」で最近、縄文体験が盛り上がってるんだ、さっそく行ってみない!? - 行きます!縄文体験やりたいっ!かそりーぬにも会えるかな?
というわけで今月は
レポート開始
加曽利貝塚は千葉駅から車で25分で着きます(意外と近い!)駐車場に車を停め、音もなくシーンとしている森の中の遊歩道を抜けて博物館へやってきました。
- 緑が鮮やか!空気もキレイ!
- そうなんだよ。古代の雰囲気だよね。
- ぐるっとお散歩したくなります。
あ!かそりーぬ!笑ってる! - え?どこ?どこ?
・・・なんだ。壁に描かれてる「かそりーぬ」じゃないか。 - 笑顔バージョンでお出迎え!
博物館の玄関に近づくと見えてきたのは、
- あ!
- 今度はナニ?
- 入口にお祝いの「のぼり」です!
- おお、特別史跡のね。
- テンションあがりますねー!お祝いモードになります。
玄関に入り、取材のご挨拶をしました。
今日は、学芸員の米倉さんにご案内していただきます。
- よろしくお願いいたします。
- 始めに博物館の中をみていただいて、その後、縄文体験と住居跡でもイベントをしているので行ってみましょう。
- はい、よろしくお願いいたします。
展示スペースに移動し、入ってすぐ右側にある縦に長ーい年表の前で、米倉さんがたちどまりました。
- 縄文時代は、実はこんなに長いのです。
(ずっと上を指し)
縄文草創期、縄文早期、縄文前期、縄文中期、縄文後期、そして縄文晩期まであるのです。 - 縄文時代ってくくりしかないと思ってました・・・(無知を反省)
- 加曽利貝塚では北貝塚は縄文中期、南貝塚が縄文後期と二つの時期の違う貝塚がみられるのですよ。
- 見比べが面白そうですね!
- この年表を見ると、「若葉区」とか「緑区」とか書いてあるのですが、これは?
- ここには、千葉市の主な遺跡が書かれています。
- え・・・千葉市にこんなにあるんですか!
- はい、この年表の上のほう見えますか?旧石器時代の上の方。
- あ!あんな昔にも!!ってこの年表長すぎ(笑)
- イメージ湧きづらいですよね。こちらの千葉県の地図で見てみますか?
と、千葉県の地図の方へ移動しました。なんと地図の下には「ボタン」が!(これはボタンを押すと地図が光るバージョンじゃないか、これチェリー隊長の大好きなパターンだから・・・)
と思った瞬間、チェリー隊長がボタンを押し始めました。
左から、「縄文早期」「縄文前期」・・・とボタンが5つ並んでいるのですが、いつのまにか両手を使い、同時にボタンを押し始めました。
- 米倉さん、すみません。手を貸してもらえませんか?
- はい。
- 「縄文早期」「縄文前期」を担当してください。
- 米倉さんのご説明、とても楽しいです。縄文時代が身近になる。普段も米倉さんが案内するのですか?
- 主にボランティアガイドさんが担当しています。市内在住の方々も多いので、とても詳しいのです。私なんかよりももっと詳しく説明していただけますよ。
- それは楽しみ!
次に来たのは、発掘された貝や骨がズラリと並んだ展示会場です。
- こんなにたくさん!?
- 貝だけじゃなく、獣骨や魚の骨や歯、微小貝もあります。
- よく見つけられますね。
- フルイを使って土とそれ以外とに分けます。目の粗いものから細かいものへ段々とふるっていくと、例えば魚の歯などがみつかったりします。
- 山のものは?
- どんぐり、クルミ、クリといった木の実が多いです。クリは炭化し、穴の中に保存されたものもみつかりました。
- なぜ、縄文時代の骨が残っているかというと。
この辺りは、関東ローム層ですよね? - はい。
- 関東ローム層は酸性の強い土壌です。酸性が強いという事は分解されやすいのですが、貝塚はたくさんの貝のカルシウム分によって、土壌が中和されたため、溶解をおさえたのです。
- なるほど。ということはアルカリ性ですね。
- さっき見た「アジサイ」赤紫ぽいピンクだったかも・・・。
- そういえば、この辺やたら赤っぽいアジサイが多いな(さすが貝塚の町!)
縄文土器の模様
次に土器の展示をみました。私たちの興味を奪ったのは・・・
- ベイ子ちゃん、これ見て、縄文土器の模様ってこんなにつけ方があったんだ!!
- 縄でつけていたことはわかってましたが、縄の編み方も工夫してたのですね。
- 棒に縄を巻いて転がすのもあったんだ。
- 貝殻やシノ竹で模様もつけるのもあります。
- 模様に意味はあるのかな?
- 時代や地域によって流行りはあったようです。
- 流行りか〜。きっと継承しつつも、好みを加えたりしたのかな?
- 弥生土器には縄の模様はなくなったという説もありますが、一部地域では残っています。
縄文土器の模様のままというよりは縄模様が細かい模様に変わってはいます。
次は、復原住居に入ります。やっと、加曽利貝塚でイボキサゴを食べられる?!
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