歿後40年　西谷卯木の仮名に関するイベント情報です

歿後40年　西谷卯木の仮名

歿後40年　西谷卯木の仮名（2月23日〜4月21日）
併催　第35回成田山全国競書展（4月2日〜4月21日）


独特の空間感覚を持ち、余白を生かした簡素な表現で、戦後の仮名書壇を牽引した西谷卯木がなくなって40年が経ちました。
明治37年（1904）兵庫県神戸市に生まれた卯木は、16歳の時に安東聖空に師事し、近藤雪竹の指導も受けて文検に合格、高等女学校の教師となりました。昭和20年、神戸の空襲に遭って左手を失いましたが、教師を務めながら制作に励み、日展特選を二度受賞。教師を退職した後は、聖空のあとを受けて正筆会会長を務め、日展のほか毎日書道展や日本書芸院展などでも活躍しました。昭和48年には日展内閣総理大臣賞を受賞しています。
卯木は、平安古筆はもとより、良寛の線質や造形にひかれ、墨跡や中国書画にいたるまでのあらゆる古典を取り入れました。伝統と現代との絶妙なバランス感覚が息づいた卯木の書は、歿後40年を経た今でもその魅力を失うことはありません。
本展では当館所蔵の卯木の作品を一堂に集め、改めてその書業を回顧したいと思います。また、同時に1階には卯木と同時代の仮名作家を中心に出品します。
なお、4月2日から1階の展示は、第35回成田山全国競書展になります。


【会期】平成31年2月23日（土）〜4月21日（日）

【休館日】月曜日
　　　　　3月25日（月）〜4月1日（月）は展示替えの為、休館

【開館時間】9時〜16時（入館は15時半まで）

【入館料】
　大人 500(350)円 高・大学生 300(200)円 中学生以下無料
　※( )内は20名以上の団体料金

【主催・会場】
　成田山書道美術館
　　〒286−0023 千葉県成田市成田640
　　TEL.0476−24−0774

【主な出品予定作品】
　「小町集」　昭和28年日展　一冊
　「乗鞍は」　昭和32年日展特選受賞作　一面
　「万葉の歌一首」　昭和34年日展特選受賞作　二曲半双
　「ふぢなみ」　昭和38年日展菊華賞受賞作　四曲半双
　「松風」　昭和48年日展内閣総理大臣賞受賞作　一面
　「高麗人は」　昭和50年現代書道二十人展　一面
　「花の四季」　昭和53年個展　一巻


【公式サイト】https://www.naritashodo.jp/