千葉のイベント
千葉ゆかりの作家展 下野友嗣「大きな錆」
2024年8月14日~2024年8月25日会 期 : 2024 年 8 月 14 日(水)~25 日(日)
休 館 日 : 8 月 19 日(月)
開館時間 : 9:00~17:15(最終日は 15:00 まで)
観 覧 料 : 無 料
会場・主催: 千葉市民ギャラリー・いなげ
千葉市在住の美術家・下野友嗣(しものゆうじ)さんの個展を開催いたします。
下野さんは、鉄錆の可能性を信じ、鉄錆を紙やナイロンに転写する表現を探求し続けている作家です。鉄工業が盛んな兵庫県・神戸市に生まれ、大阪芸術大学美術学科で学んだ後、2010年より鉄錆を使用した作品を発表。2017年より千葉市に活動拠点を移し、2020年には第18回千葉市芸術文化新人賞奨励賞を受賞している新進気鋭の作家です。
金属の腐食によって生成され、ネガティブなものとして捉えられることの多い「錆」を、早さや効率を求められる現代社会においての効率の悪さや人間らしさ、侘び寂びの心に通じるものとして捉えている下野さんは、鉄錆を「人間の感情を表現できる最大ツール」と考え、その表現を探求し続けています。
水によって鉄板を腐蝕させ、時間をかけて乾かすことで紙に定着させていく版画のような技法は、同じ版を使用していても、ひとつひとつ異なる模様や滲みが生まれ、デジタル上での複写では生じることのないゆらぎが、暖かみや柔らかさを感じさせます。また人間の力では制御が難しい腐食という現象を用いることによって、大地や宇宙とのつながり、原始的な行いを想起するような作品を制作しています。
本展では「誰かに伝えていく」ということをテーマに、当館近隣学校である稲毛中学校、稲毛国際中等教育学校、稲毛高等学校の美術部生徒を対象としたビーズワックス(蜜蝋)版画ワークショップの作品展示も行います。下野さんの技術や経験を中学生へ伝えることで、新しい表現が生み出される過程をぜひご期待ください。
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