BayWaveトップ > 人間探訪

ちばの人間探訪

「目には見えない大きな存在」

(左画像)
 崇美氣功会主宰 国際氣功師 植松惠美さん

「私たちは二つの目でものを見ていますね。見えるものは信じますよね。でも実は、二つの目では見えないものの存在がいかに大きいことか。」と植松さんは語ります。では目に見えない大きな存在とは何でしょうか。
その一つが「気」なのです。私たちの周りには気が溢れています。体の中にも気の存在があり、血の流れとともに、気の流れがあるのです。目には見えない気の存在をあえて意識してみる。すると、自分の心身をより深く見つめることができるようになり、健康へとつながり、さらには日々の生活に対する考え方も変わってくるのです。
「え?」と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。なんだか胡散臭い話だと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そう、そうなのです。私たちは、目で見ることができないものに対し、こんなにも日常的に、懐疑的になり心を閉ざしてしまいがちなのです。
でも、目には見えない気の存在を感じることにより、体と心の状態が良くなり、日々の生活や周囲との関係が満たされたものになるのなら、こんなに素晴らしいことはありません。





きっかけは脳腫瘍―

では、「気」を意識する「気功」の世界とはどのようなものでしょうか。
植松さんが気功の世界に入ったのは脳腫瘍という病気がきっかけでした。大学病院での手術を前に、術後の後遺症がひどいことを医者に告げられ、手術を受けない決心をしました。その後、市川の「干雷総合氣功院」主宰する気功大師・干雷(ゆうれい)氏のもとで、気功治療を受けたことが、植松さんにとって大きな転機となりました。

気功治療とは―

気功治療とは、体の中の気を整えていくことです。健康な身体を保ってくれる気を正気、病気の原因となる気を邪気といいます。邪気を取り除き、その人に必要なバランスの良い正気を入れるという方法で治療を進めていきます。邪気を取り除いても次の治療までの間に、心のあり方や生活の仕方により、再び邪気が溜まってしまうことがあります。そこで自分で気功を行うこと(練功)が大きな意味を持ちます。
植松さんはその後も、経過をみるために大学病院に通いましたが、やがてそれもやめ、自分の病気は治ったと思うようにしました。気功治療になんの不安もなく、身をゆだねる気持ちになっていたのだそうです。こうして、脳腫瘍と診断されてから10年がたちます。脳の真ん中に5センチもの大きさの腫瘍でした。それがもし育っていたら大変なことになっているでしょう。意識不明になることもあるでしょうし命にもかかわるでしょう。しかし、現在の植松さんは、今まで生きてきたなかでこんなに元気なことはなかったと実感する毎日です。これは治ったと思うしかありません。治ったという言い方に語弊があるとしたら腫瘍との「共存」かもしれません。気の流れによって、違和感のない状態での共存が可能になっているのです。普通はレントゲン写真等で判断するのでしょうが、植松さんは今のご自身の体がこんなに元気なのだから、寿命がくるまでこの元気な日々を積み重ねていきたいと感じているのです。

気の存在を多くの人に―

植松さんにとって、気功は、もはや治療のためというよりは生活の中心です。現在5つの気功教室を主宰しながら、各地での講演活動や気功セミナーへと飛び回る毎日です。千葉公園の荒木山での朝の練功会もこれまで一日も欠かさずに10年がすぎました。少しでも多くの人に気の存在を知って欲しいとの思いが、植松さんをますます元気にしているかのようです。

大きな流れのなかで―

気功教室の移動時間の合間にお時間をとってくださった植松さん、お忙しい方ゆえに慌しい取材になるだろうと思いきや、植松さんの周りには始終ゆったりとした時間が流れていました。その上神秘的な優しい空気に包まれているように感じられました。気功が中心となっているご自身の生活について、植松さんはこう語ります。
「教室も練功も講演活動も、自分がやっているというよりは、大きな流れのなかで自分が動かされているような感じがしています。」目にはみえないものの存在をしっかりと感じ、宇宙の流れに身をゆだねる自信をもつ植松さんだからこその言葉なのでしょう。




*DATA*

●千葉公園内「荒木山」で毎朝7時より練功会を行っています。お気軽にご参加ください(参加無料)
●気功教室に関するお問い合わせは崇美氣功会へ
 千葉市中央区弁天3-2-15 TEL:090-2936-7134


(2004年10月)


前のページ
人生で最初の眼鏡だからこそ
コンテンツのトップ 次のページ
精神科医療の今

このレポートの口コミ

口コミを募集してます

コメントを投稿するにはユーザ登録が必要です