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千葉のレポート

生誕130年 川瀬巴水展 −郷愁の日本風景(千葉市美術館)

2013-11-28

大正から昭和にかけて活躍され、生誕130年を迎える木版画家、川瀬巴水展−郷愁の日本風景が千葉市美術館で開催されています。

今回の展示は「第1章 木版画家としての出発〜関東大震災まで(大正7年〜12年/1918〜23)」「第2章 関東大震災〜戦中まで(大正12年〜昭和20年/1923〜45)」「第3章 戦後(昭和20年〜32年/1945〜57)」の3章構成です。

川瀬巴水は、日本各地を旅行し旅先で写生をする。東京に戻っては版画を作るという暮らしを、病で世を去る昭和32(1957)年まで続けました。
巴水は、かつて日本のどこにでもあった風景を選んで作品にしています。雲、雨、雪…四季や時刻の表情を大切にしながら、飽くことなく描き続け、生涯に残した木版画は600点を超えるそうです。

旅に訪れて写生をして作られた作品は、どこか懐かしいほっとする空気が感じられました。訪れたことのある場所で今も面影のあるところなどは特にです。
月夜や水辺などが描かれている作品は青色がとても美しいグラデーションになっていて吸い込まれそうです。また雪や雨の表し方も、工夫されているのでじっくり鑑賞をおすすめします。

版木や試摺、水彩画も展示されています。
特に写生帖の展示は、作品とあわせて展示されているものもあり点数も多く展示されています。それぞれ作品と見比べながら鑑賞すると何倍も楽しめます。




このレポートの口コミ

  • 太一さん
    (2014-1-12 14:01)
     川瀬巴水
    最近まで川瀬巴水の名を知りませんでした。
    おそらく切手の図案にもなっていないのではないでしょうか?失われた日本の原風景を見事に描いており、こころ穏やかな時間を過ごせました。開催期間が残り少なくなりましたが、是非みなさんも観覧されることを希望します。今後各地で催されるようですが、千葉ほどの規模はないでしょう。

     

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