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千葉のレポート

鴨川シーワールド「生物多様性コーナー」常設展示開始

2014-04-23
ミヤコタナゴ

ミヤコタナゴ

鴨川シーワールドでは、千葉県に生息する希少生物、「ミヤコタナゴ」・「シャープゲンゴロウモドキ」の展示とその保全活動について紹介する「生物多様性コーナー」の常設展示を2014年4月26日(土)より開始いたします。

千葉県では希少生物と生物多様性の保全活動を推進しており、鴨川シーワールドでは千葉県からの依頼を受け、国の天然記念物に指定されている「ミヤコタナゴ」と、絶滅危惧種「シャープゲンゴロウモドキ」の飼育下での保護増殖による系統保存に取り組んでいます。
「ミヤコタナゴ」は、二枚貝に産卵することで知られる体長6㎝ほどのタナゴの仲間で、湧水を水源とした小川や水のきれいな用水路などに生息しています。かつては関東全域に生息していましたが、生息環境の消失や悪化により、現在では千葉県と栃木県の一部にしか生息が確認されていません。1974年には国の天然記念物に指定され、当館では昨年12月より、保全活動を行っています。
「シャープゲンゴロウモドキ」は、体長3cmほどになる大型のゲンゴロウの仲間で、かつては水田などで普通に見られましたが、生息環境の悪化により、一時は絶滅したものと考えられていました。1984年に千葉県で再発見されましたが、現在でも関東地方では房総半島の一部でしか生息が確認されていない希少種です。当館では、2011年より保全活動に取り組んでいます。

生物多様性の保全・再生のためには、行政だけでなく、企業や個人など多くの人々の協力が必要です。本取り組みでは、千葉県からの要請を受け設置している「生物多様性サテライト」を併設し、パネル展示やリーフレットなどの配布も実施いたします。ふだん見ることができない千葉県に生息する希少生物とその現状を、今回の展示をとおしてご来園の皆様に知っていただけるよう、生息地の保全や再生など地域の生物多様性の重要性を発信して参ります。


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鴨川シーワールド様より届きました。
絶滅危惧種という言葉が必要ない
環境になるように心がけたいです。


シャープゲンゴロウモドキ

シャープゲンゴロウモドキ


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