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千葉のレポート

千葉市美術館「河井寬次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に」

2016-07-06

「河井寬次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に」展示が今日から千葉市美術館ではじまりました。
タイトルにあるように、日本民藝館所蔵品を中心に、河井寬次郎記念館、棟方志功記念館、我孫子市白樺文学館の所蔵品も含め、240点の展示となっています。

展示会場は
1.誕生歓喜
2.日本民藝館と「クマノコ」
3.ほとけ
4.「火の願ひ」
5.いのち
6.茶韻
と、6章立てとなっており、柳宗悦と河井寬次郎の出会いから河井寬次郎の作風の変化、柳宗悦と棟方志功の交流、河井寬次郎と棟方志功の共鳴しているかのような作品の数々を楽しむことができます。

棟方志功の作品はどこかで見たことがある方も多いと思いますが、《茶掛十二ヶ月版画柵/茶韻十二ヶ月版画柵》(日本民藝館所蔵)など、柳宗悦の案によって表装が施され、陶軸を使った作品は一味違った趣を感じます。

展示の小技がたくさん効いていて、《二川松絵大捏鉢》(日本民藝館所蔵)と《二川松絵の大鉢》(棟方志功記念館所蔵)を見比べられるような展示がされていたり、河井寬次郎の拓本3点と壺4点を見ながら進むと、棟方志功が河井寬次郎に捧げた板画《鐘溪頌(しょうけいしょう)》が壁一面に広がります、振り返ると《火の願ひ板畫柵より「鐘溪窯の柵」があります。画中の人物は左から河井寬次郎、柳宗悦、濱田庄司だそうで、鑑賞しながらほっこりしてしまいました。
柳宗悦のために棟方志功が制作した《般若心経経文版画柵屏風》は一文字の大きさがとても大きく圧巻です。

夏休みの自由研究に役立つ、小学生向けの「主感の書」という鑑賞ツールも作られていますので、親子で楽しめます。
また、美術館にあまり行くことがないけれど、陶器は好きという方にも見ていただきたい展示です。
そして、民芸ファンの皆様は絶対お見逃しなく!


イベントページ
http://www.baywave.co.jp/modules/event1/?smode=Monthly&action=View&event_id=1805



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