BayWave 特集記事
3年前、BayWaveと千葉出身の4輪レーサー「白坂卓也」選手とのコラボ企画記事『ドラプロ』に、2輪ライダー「中上貴晶」選手が登場してくれました。
今回はモータースポーツスペシャルとして、「2019シーズン プレミアム対談」をお送りします。
対談はシーズンオフに行いましたが、2019の参戦、体制発表を待ち、そして令和初のスペシャル記事として公開いたします。
この3年間のレースの話や昨シーズン白坂選手が中上選手のmotoGPの日本グランプリ観戦に行った時の話など、他では聞けないエピソードをたっぷりとお届けいたします。最後までお楽しみください。
3年ぶりのスペシャル対談スタート
- あれから3年です。始めに3年間で変わったことなどお聞きしたいのですが。
- もう3年!前回は、2016年ですか。
- 早いですね。やってることは、基本的に一緒ですが、あの時はまだSuperGTどうしようか、海外は挑戦してみたいけど、まだ早いかなと思っている頃でした。
中上君に会う前は、子どもの頃からメーカーでレースに出ているエリートというイメージが強かったのですが、あの日、ステップアップしたいとかいろいろな話を聞いて驚きました。その上、こんなに礼儀正しいことにもっと驚きました。
今は、そんなことないかもしれないですけれど、昔はレーサーよりライダーのほうが、金髪だったりピアスしてたりして、やんちゃなイメージだったのですよ。 - へー、そうですか。
- 僕も昔は茶髪にピアスだったのですが、レーサーとして全部直させられました。
- えー!ピアスしてたんですか!
- ははは。若い頃ね。
- 僕らからすると、レーサーのほうがチャラいイメージです。
チャラいっていう言葉が合ってるかわからないですが、遊びがスマートでキレイでお洒落。レーサーはいつもジャケットとシャツを着ていて、ライダーはいつもジャージっていう(笑) - チャラいって・・・
確かにジャケット着てるイメージあるかも(笑)
あえて、もう一度言いますけど、中上君の見た目とのギャップにはびっくりしました。
髪型もイカツかったじゃないですか。 - あーーーーー(笑)
- 結構、オラオラかなーって思ってて、自信満々な感じでくるのだろうなと、そしたら全然違ったんで(笑)
あの後、プライベートでも、カート行ったり車屋さんに行ったり。 - カートとかいろいろ連れて行ってもらって、本当にお世話になってます。
- ははは。いやそんなんじゃなくて、中上君がプライベートでも会いたくなる楽しく付き合える人でよかったってことだよ。
あの後、レースの結果などメディアでよく見ています。レースの結果が良くない時は・・・、ま、僕もそういうのわかるので、「厳しいだろうなー」とか、逆に先日の最後のテストとか「めっちゃやったじゃん!」って大喜びして。 - そう思っていただけるなんて嬉しいです。
3年前白坂さんにお会いする時、2輪と4輪って同じモータースポーツでも、一緒になる時がほとんどなかったので、4輪のドライバーにどう接していいのか、全然トレーニングやドライビングも、ライダーとドライバーって名前が違うとおり、全く違うので、話がどう進むのか心配ではあったんですけど、白坂さんのキャラクターの良さがあって(笑)
あの後、プライベートでもご飯行ったり、カートに連れて行っていただいて、4輪の世界のことも、いろいろお話を聞けたりして、ものすごくプラスになりました。本当によいチャンスを3年前にいただけたと思ってます。
中上選手の2018シーズン
- motoGPに初参戦となった昨シーズンはどうでしたか?
- 目標であったmotoGPに上がれたというのは、すごくいいステップで、「motoGPで世界チャンピオンになる」という将来の夢のスタートラインに立ちました。
開幕戦のグリットに立った瞬間、見えた景色も全然違い「レース続けてきてこれてよかった」と思えました。ようやくここに立てて、時間はかかりましたけど、でも逆に時間がかかったからこそよかったかなとも思っています。 - そこはスポーツ選手として大きいですよね。やっぱり早くステップアップをしたいし、挫折をしないで進みたいけれど、そうはいかない。しかし、挫折してるタイミングに思う事っていっぱいあって、その思いが強いほど、目標をクリアした時にみんな・・・んー。言葉に表せないです。
- はい。説明できないですね。
- これ聞いていいのかな?マシンは型落ちだったでしょ。
- そうですね。motoGPはワークスチームとサテライトチームがはっきり分かれていて、ワークスチームは常に最新モデル、また常に新しいパーツが入るので改良します。サテライトチームは、基本的にアップデートはありません。そして、僕はサテライトチームで18年のレースで17年の旧型に乗っていたので、マシンにかなり差がありました。
正直なところ優勝とか表彰台狙えるパッケージではなかったです。メーカーもよくわかってましたし、チームも理解していました。その中で自分たちはこのパッケージでどこまでいけるのか、トップ10は確実に狙えるとなり、シーズン前からシングルフィニッシュ、トップ10と目標を掲げてスタートしました。
ですが、新しいチャレンジで、正直なところ、そう簡単には・・・。
最高峰クラスは20数名いますが、バイクの性能もすごく、全員が本当に才能と技術を持ったライダーしかいないというのを実感しました。難しいシーズンではありましたが、紙状の結果よりも内容はすごく得るものがありました。motoGPのライダーたちと走り、今までと違ったライディングテクニック、motoGPに特化した走り方なども、間近で見ることができました。また、同じHondaライダーとして、チャンピオン取ったマルク・マルケス選手など良い選手のデータを共有できたことはすごいプラスになりました。 - それってどのくらい違うの?知りたい。
- バイクの性能ぬいて、自分よりもすごく優れていたのはブレーキングの上手さでした。
- (暫く二人はブレーキングの抗力や立ち上がりのスロットルなどの話をしていました)
どちらもタイヤが鍵
- moto2とmotoGPとではタイヤも違うの?横グリップが強いとか?
- そうですね。motoGPは物凄いパワーがあるので極端に言うと、moto2よりも意識してバイクを起こして加速させてます。でもトップライダーたちに比べると、全然足りてなくて、自分の方がまだバイクが寝てて・・・。
- 横につかれちゃってるんだよね。
- はい。バイクは外に離れていってしまったり、上手くパワーをタイヤに伝えて、タイヤのグリップを出せずに・・・。
いろいろなつながりが結構あって、そこにはすごく時間がかかりました。 - それは僕ら4輪も全く一緒の話。
タイヤは、縦に力を加えると止まるので、縦は止まる、加速する、曲がるために使う横の力っていうのは、メーカーによって違います。横は、バイクで言ったら角度っていうか、僕らだったらステアリングきってタイヤを曲げる、車を曲げるために使う力が、横がすごく強いタイヤもあれば、縦に物凄くいこうとしたらロックしてしまうのもある。
僕らはシーズン中でも、別のシリーズに出たらタイヤが違うので、そのタイヤの特性を、体にどんどん叩き込んでいく。違うタイヤを履いた時の切り替えが難しいですね。 - あー、そこは難しいですね。
motoGPはワンメイクでミシュランのタイヤなので、そこは変わらない、まあコンパウンドの違いはありますけれど、メーカーが一緒なので基本的にキャラクターは一緒です。
ソフト、ミディアム、ハードと3種類、フロントとリアとあり、それをレースウィークの短い時間の間で、3種類3種類試します。極端にいうと予選はソフト(1番グリップがある)タイヤで予選に挑みます。時にはその柔らかい予選で使ったタイヤをコンパウンドで決勝レース20数周、その40数分のレースを走りきることもあるので、タイヤマネージメントは、すごい鍵ですね。
- 気温とか、持ち込むタイヤが本来の路面温度に対して加速がどれくらいっていうのをタイヤメーカーはゴムの硬さを計算して持ってくるのですが、急に寒くなったり、状況が変わるってあるじゃないですか、レースウィークになったらタイヤメーカーが想定しているより、低かったり高かったり・・・。
車のセットアップがそのタイヤに合っているかどうかを短い期間で判断していかないといけなくて、そのタイヤが車に対して、本来柔らかいタイヤで合わせているはずなのに、硬いタイヤに車が合っちゃっていて硬いタイヤのほうが調子がいいとか、柔らかいのいれたら、もうちょっとあがったとか。 - ありますね。
- そういうのがすごく難しいのに、それを知らないで紙のリザルトだけで・・・(笑)
- そうですね。正解がないので、やはりしっかりチームエンジニアと話をして、今回のタイヤはこれだからこう組み合わせるとか、プランをしっかり立てていきます。そこは正直なところ、TV越しでは映らないところで、完全に裏での仕事なので。
- 昨年、中上君はルーキーでバイクも変わって、毎戦毎戦違う事をしていたよね。僕らは違う世界だけどそれを知っているから、「多分今こういうところがシンドイだろうな」とか想像できる。けれど、一般的にはなかなか伝わらないところなので、メディアなどの評価は意外と厳しかったりするよね。
- はい。
白坂選手の2018シーズン
- 白坂選手は昨年4カテゴリに参戦されていかがでしたか?
- 4カテゴリとも全然違う車に乗ってたので、週ごとに違う車に乗ることもありました。電子制御がついてる車もあれば、全く何もついていない車もあって。
- そんなのあるんですか?
- ルマンを走ったLMPカーはプロトカーなので、ABSもトラコンもないのに、ブレーキは物凄い奥までいけるので軽いのです。その感覚で、次週、ツーリングカー、スポーツカーに乗るとすっごいとこまでブレーキ行っちゃったりして、止まるわけないのですが(笑)
ABSはあるから安心感があるし、ブレーキの踏力も全然違う、Audi R8などは150Rとかで「奥歯欠けるんじゃないかな」というくらい歯をくいしばってブレーキ踏まないと全く止まらない。電子制御効いてて、効かせたりしても全然止まらない、腰とかお尻ももうパンパンになるくらいで、ずっとスクワットしているみたいな感じ。 - うわー!キツイっすね。
- そんなことをいつもしてます(笑)
あと、頭ではわかってて、ほんの少し身体がなかなか合ってこない時などは、すごく難しいです。 - 4カテゴリのうち、どの車が一番乗りやすいのですか?
- アメリカのレースに昨年初めて行って、BMWのM6という大きいセダンで「こんなの走るわけないじゃん。なんであれをレーシングカーにしたのだろう」って。アジアのレースはR8というもう少しコンパクトでスーパーカーって感じの背も低いマシンなので全然違う。でもBMW乗ったら、エンジンの位置が低くて、重たいものが低い位置にあると、運動性能があがるので、めちゃくちゃ乗りやすかったです。
チームもアメリカのBMWのセミワークスチームだったので、日本では見たことないシステムがいっぱいありました。テレメトリってバイクにもあるのかな? - あります。
- マシン側からピットに走行中に情報が?
- 走行中はないですね。
- 日本のレースは禁止されてますが、アメリカはそれが普通にあって、初めてテストで行ったサーキットでも走行中に「今のコーナー全開だぞ」とか言ってくれるので、次の周はもう合わせられます。
いきなり「どこのパーツの調子が悪いから戻ってこい」とか、燃料から何から全部データが送られていて、エンジニアがチェックして、だから壊れる前にパーツ交換とかピットに入れちゃうので、すごく効率的でした。 - motoGPでもそれはまだないです。基本的にはもちろん無線もないですし、コースに入ったらもう・・・。
- やはりサインボードだけですか?あれって見えてます?
- 見えます!!
- あれ、意外と見えてるんですよ(笑)
- あれでなるべく情報を(笑)レースに対しては、残りの周回数と後ろとの差と、あとは後ろにいるライダーの名前、大体その3つですけど、それぐらいあればよくて。
- そのあたり、レース観させてもらったときに、すごくびっくりした点だったなぁ。
茂木のレース観戦エピソード
- それは、昨年、中上選手の日本GPに行った時ですか?
- 茂木に行って、パドックで中上君のバイクを見させてもらって、電子制御がすごいシンプルなことに驚きました。
トランクションコントロールっていうアクセルを開けたときにリアタイヤがスピンしないようにする電子制御がついているのですが、僕らは10段階とかが普通なのに、それが3段階しかなくて。
そして、茂木でスピードは300kmだっけ? - 茂木だと310kmとか315kmだと思いますね。
- で、5速までウイリーしちゃうんだよね?
- しますねー(しみじみ)あのダウンヒルを5速くらいで通過するのですけど、やっぱりバイクをふらないとあがってきちゃいます。
- おおお!それって信じられないことですよ。
だって、あんな茂木のサーキットで300kmオーバーで5速でウイリーしちゃうって、僕らの世界では信じられないです。そしてトランクションコントロールが3段階!ってことは、ほぼ人間なんですよ。 - 人間の力で走ってるっていうことですか?
- そうそう!人間が制御しなさいっていうのが基本的にあるってことですよね。ファンとしてみたときに、やっぱりそこが面白いのではないかなって。人に任せてる部分をあえて多くしているように見えました。
バイクもレギュレーション変えて、好き放題ダイヤルとかつけてやれるのだと思うのですが、あえてファンのことを考えてるのかなーと、そこにすごい差を感じました。どっちが良い悪いはわかりませんが・・・。今、F1の人気が落ちたり、マレーシアもF1はやめてもmotoGPは継続してますよね。だからショーとして、トップカテゴリでも、このくらいデバイスをシンプルにするのは大事な部分なのかなと思いました。見てても楽しかったですし、ピュアにレースを応援できました。 - レース観にきてくれて、ありがとうございました。
- こちらこそありがとう。昨年はレースの日程がかぶらないという奇跡が起きたので(笑)レース観戦は父に子どもの頃連れて行ってもらった時以来で新鮮でした。
やはり他の乗り物のモータースポーツ、怖いです! 改めて見ると、「バイク危ないなー!!」って(笑) - えー!!
- 僕のレースを観に来てくれた人たちに言われていたことがやっとわかりました。自分が言われている時は「そんなことないですよ。結構大丈夫」って言ってましたが、人のレースを観たら「これダメだろ!」って思いましたね。
- あははは。
- あとあの時、中上君のパドックの近くで人混みがあって、僕は誰がいるのかわからなかったのですがそこに立っていたのです。後ろから「ロッシですよね?」って話しかけられて振り向いたら、その人が「あれ?!白坂さんですよね?何やってるんですか!」ってすごく驚かれました。
- あー!その人は、白坂さんて知らずに、声かけたんですか(笑)
- そうみたい。他にも「なんでここにいるのですか?」とか結構聞かれました(笑)
- 白坂さんを見つけた人たちは驚かれたでしょうね。
- ちょっと面白かった。あと案外2輪も4輪も両方好きなファンの人がいるというのもわかりました。
2019シーズンの抱負
- 最後に今シーズンの抱負などお聞かせいただけますか?
- 今年はアメリカのレースを増やすので、アジアは一旦出ないで、BlancpainGT World Challenge Americaに参戦します。結構、コテンパンにされると思いますが、成長の年として結果よりも次の年に向けてのシーズンにしたいです。チームは昨年と同じTurner MotorsportでBMWです。
あとは、スーパー耐久シリーズに、TeamDreamDriveで参戦します。 - アメリカと日本の耐久、忙しいですね。
僕は、2年目となって引き続きmotoGPに参戦します。
motoGPライダーとしてのステータスは物凄く高く、1年目すごく環境が変わりました。今までは走りだけじゃなく、自分の身の回りのことも全てやってレースをしていたのですが、チームから、「走ることだけに集中してほしい」と言われ、自分のヘルパーを雇うなど、レースに対してのスタンスを変えました。また、レースウィーク中にイベントがあったり結構忙しく、慣れるのに時間がかかりました。丸1年やってmotoGPライダーとしての振る舞いをすごく理解することができたので、今年はあたふたしなくなると思います。
2年目となり、チームも変わらず、バイクのパフォーマンスも上がります。となると、より良い結果を残さないといけない、もちろんシングルフィニッシュ、トップ5トップ6のところで良いレースができると思いますし、表彰台も狙っています。 - 今年は現行マシン?
- いや、違います。昨年同様旧型です。みんなは19年型ですが、僕だけ18年型に乗ります。ただ、ホンダのバイクは17-18年ってすごく良くなったのです。18-19年ってそんなに(笑)かなり18年のバイクの完成度が高いので、翌年そんな劇的によくすることはできないとは言われていて。
- ということは、昨年よりはかなり良い感じ?
- 昨年よりは、差がぐっと縮まります。この間のテストでもトップ5を出せたので。
- すごい乗りやすかった?フレームやエンジンも違うの?
- もう全然パフォーマンスが違いました。フレーム、車体は一緒なのですけれど、エンジンの出力がすごく良くてトップスピードが15kmくらい違います。これならいけるんじゃないかなと手ごたえも感じました。
- 15kmってすごい!
そうしたら、データが取れてない19年型が不調だったらいいのに(笑) - ははは。でも、今、本当にチャンスかなって思っています。19年型がまだ仕上がりきってなく、18年型はアップデートできないですが1年かけて完成されています。与えられたもので、シーズンを戦い抜くしかないのですが、ワークスチームが、まだテストして良い悪いを判断していく前半戦にいい結果が残せるよう狙ってます。
- 今年のスケジュールで昨年と変わるのは?
- 全くないです。新しいコースもなく、18年と全く同じスケジュールです。
- 昨年はじめてのコースっていうのはあった?
- タイが初めてでしたね。
- となると、昨年タイのChang International Circuitで二人とも走ってるのですね。
- あそこ怖くなかった?130Rの左
- あー、ちょっと怖かったです。
- 僕らからしても、あそこバイクは怖いと思うんだよね。
- 確かにちょっといやらしいですね。
白坂さんが昨年初めてだったのは、やはりアメリカですか? - そう。今年は昨年よりもアメリカに多く参戦するので知らないところだらけになる。本当に今年は揉まれてこようかなと思ってます。
- 拠点はアメリカになりますか?
- 拠点は日本でアメリカのシリーズ出るにという形です。
そう、ここで中上君に聞きたいことがあるのですけど。 - はい?
- 僕は、昨年いろんな国に行って時差ボケに苦しんだのですが、中上君は時差ボケないの?
- あー。もうないですね。
- スペインからアメリカだと
- アメリカの時は日本から行きます。日本からだと昼夜反対というか、半日違いますよね。
- アメリカの時もフランスの時も、時差ボケがもうヤバくて。
一番ひどかったのはシリーズの表彰式で、日本からロンドン、アメリカ、ハワイ、日本と移動したのですが、ずっと時差ボケが治らなくて・・・。 - ずーっと?(笑)時差ボケしたままですか!?
- 結果、どこの国に行ったら自分が合ってるのか、わからなくなって(笑)
- 全く眠れずに?
- 全くではないですが、よく寝たと思って起きると、2時間しか経ってない・・・みたいな感じで。
- へー。
- 飛行機では寝ずに行って、向こうに着いて眠れて、安心したのも束の間、2日目から全然眠れなくなったりすることもあります。
- 自分は、どこ行っても合いますね。 これ対処になってるかわからないですけれど、ベストなのは夕方から夜に出て、現地に夜着いて、ホテル行ってそのまま寝れるのがいいです。疲れてて夜なので、ぐっすり眠れます。なんか間違えて朝方着いちゃう時もありますが。
- 例えば夜出て、夕方着くとかだと、夜出てるから眠いでしょ。だけど飛行機の中で寝ないでいくの?飛行機で寝てても着いてまた寝れる?
- はい。飛行機で寝ても寝れますね。
- そうなんだ!ってことは寝ようと思ったら、どれだけでも寝れるタイプ?
- 基本的にはもう、機内ではすぐ寝ちゃいます、フライト中全部寝ちゃうくらい。これじゃもったいないと思って、眠気覚ましに映画見るくらいですね。
- ビジネスクラスだと、みんな寝ちゃうじゃないですか。僕なんて、CAさんが驚いて「全然お休みになられないですね」って心配される、僕だけ常にずっと起きてるから(笑)
- あはははははは
- 真っ暗で、8〜10時間移動する中で、僕だけずっと起きてるので
- それは、飛行機で寝れないってことですか?
- 現地についてから寝れるように、ガマンして寝ないのです。
- 例えば、少ししか寝れなくて、次の日ずっと起きてても眠くならないのですか?
- それが、急に変な時間にすごく眠くなったり・・・。サーキットで乗り始めちゃったら緊張しているから大丈夫ですけど。
- そうですよね。走ってる時はアドレナリン出てますから。
- で、夕方ご飯食べている時とかすごく眠くて、9時くらいにホテル帰ってシャワー浴びたりしていると全然眠くなくなる。そして無理矢理寝て、夜中2時3時に起きる。すると、焦ってきて、焦ると余計眠れなくなるじゃないですか。
中上君は世界中を転戦するから、どうしてるのかなって思ったけれど、ならない人だったんだ。 - ならないですね。そんなに気にしてるわけじゃないですけれど、寝たら、ちゃんと7時間とか8時間寝ます。
逆に常にアラームをセットしておかないと。 - 寝すぎちゃう?
- はい(笑)多分、寝るのが好きなのか・・・だと思います。なんか寝なきゃ寝なきゃっていうのはあんまりないですね。
- オフは?日本に帰って来て何時に寝てるの?
- 日本だと意外に遅くて、1時とか2時になってしまったり・・・。
何かやっぱりテレビ見ちゃうのです。見なくてもいいのに、なんかソファーに座ってこう(ソファーで寛ぐ仕草を) - わかる。
- バラエティが好きで(笑)バラエティ番組って大体1時間じゃないですか、終わるとまた次の番組が始まって、どんどん時間が経ってしまいます。
スペインにいる時はスペイン語があまりわからないので、テレビを見ずに、ラジオとか音楽流してるだけなので。 - そうだよね。
- 寝る時間が遅くても翌日はトレーニングとか取材などのスケジュールがあるので、睡眠時間が日本だとちょっと短くなって、スペインにいる時より、日本の方がなんか狂いますね。
- 僕は、今年、アメリカへ行くことが増えて、どうなってしまうのだろう・・・。
- そういえば、アメリカの方が時差ボケがキツイって聞いたことありますね。 スタッフは日本が拠点なので、全然寝れないとか、昼間も大事なときに眠くなるとか、結構苦しんでる人います。
- やっぱり、そういう人いるんだ。
- 対処法はわかりませんが、白坂さんは、どちらにしても時差ボケするみたいなので、飛行機では無理せず寝たほうが(笑)
- はい。そうします。今シーズンもお互い頑張りましょう。
- はい。頑張りましょう。
二人の対談といえば、ベンチ コーヒー(BENCH coffee)
二人の対談ということで、今回もベンチコーヒーさんにご協力いただきました。
オーナーご夫妻にお出迎えいただき、お気に入りのいつもの席をご提供いただきました。ハンドドリップのコーヒーと自家製レモネードなどをいただきながら、ゆっくり楽しく進めることができました。いつもありがとうございます。
店内にあるウォーターサーバーに二人のサインをさせていただきました。
千葉出身のモータースポーツ選手二人のサインが並んでいるのは、レアなので、ぜひお店に行かれたら、チェックしてみてください。
BENCH coffee
千葉市若葉区高品町1591-6
http://bncfurniture.com/
中上貴晶 選手
生年月日:1992年2月9日
出身地:千葉(千葉市)
1996年(4歳)でポケバイに乗り始め、1998年(6歳)でポケバイレースデビュー、2001年にミニバイクレースデビュー。
MotoGPアカデミーを経て2008年と2009年の2年間125ccクラスに参戦。
2010年には 戦いの場を全日本ロードレース選手権に移し、2011年にはJ-GP2クラスでシリーズチャンピオンを獲得。
2012年から2017年までMotoGP世界選手権Moto2クラスに参戦。
2018年からMotoGP世界選手権MotoGPクラスに「LCR Honda IDEMITSU」より参戦中。
Takaaki Nakagami Official Web Site
白坂卓也 選手
生年月日:1984年5月20日
出身地:千葉(四街道市)
2000年カートレースデビュー、2004年FJ1600茂木シリーズ参戦。
2005年TeamNaokiに抜擢され、「TeamNaoki with レプリスポーツ」よりFJ鈴鹿シリーズ参戦。
2007年「TeamNaoki」よりF-TOYOTA参戦。
2008年からスーパー耐久参戦。
2012年から2015年スーパーGT300クラスに参戦。
2017年からBlancpainGTアジアへ参戦。
2019年は、スーパー耐久、BlancpainGT World Challenge Americaへ参戦。
Takuya Shirasaka Official Web Site
Special thanks to Yukiko Takahashi
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